。2560×1600ドットではさすがにメモリ周りの有利不利が出てしまうGTX 680は256bitメモリインタフェースなのに対してHD 7970は同384bitものの,よりユーザーの多い1920×1080ドットで弱点を克服してきた点は高く評価すべきだろう。 念のため,消費電力とGPU温度に違いがないかどうかもチェックしておきたい。 まずは消費電力からだが,ここではゲーム用途を想定し,無操作時にもディスプレイの電源がオフにならないよう指定したうえで,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とすることにした。 測定にはいつもどおりログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いている。 その結果がグラフ6だが,いずれもドライバのバージョンによる顕著な違いはない。GPUコアの稼働率などに変化はないと述べてもいいのではなかろうか。 なお,HD 7970は,無操作時にディスプレイ出力が切れるよう設定しておくと,長く放置したときに「AMD ZeroCore Power Technology」が機能してロングアイドルモードへ移行し,GPUの消費電力が低下するのだが,そのときのスコアもHD 7970(12.11)が83W,arado rmt,HD 7970(12.8)が84Wと,とくに違いはなかった。 3DMark 11の30分間連続実行時点を「高負荷時」とし,アイドル時ともども,TechPowerUp製のGPU情報表示ツール「GPU-Z」(Version 0.6.5)からGPU温度を取得した結果がグラフ7となる。 テスト時の室温は24℃で揃え,リネージュ2 RMT,システムはPCケースに組み込まず,いわゆるバラック状態でテストを行っているが,ここでも大きな違いはない。ファン回転数の極端な変化も(筆者が確認した限り)ないと,述べていいように思われる。 GTX 680の対抗馬に躍進したHD 7970いずれの新型ドライバも魅力的 GeForceにせよRadeonにせよ,ドライバのアップデートによってゲームにおける性能が向上するというのはこれまでも何度かあった。ただ,ほぼ同じタイミングで登場した2つのドライバが,いずれも顕著にスコアを伸ばしたというのはなかなか珍しい。 とくに衝撃的なのはCatalyst 12
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